体外受精の過程、不妊治療の最先端!

体外受精の過程、不妊治療の最先端!

 

精子と卵子は、本来、女性の体内で受精します。

 

この受精卵こそが赤ちゃんの素ですので、受精卵ができないことには、そもそも妊娠の成立はありえません。

 

体外受精とは、この受精を女性の体内ではなく、体外で行い、できあがった受精卵を少し成長させてから、子宮の中に入れるという方法です。

 

現在、病院で行われる体外受精は、胚移植法(IVF−ET)と顕微授精(ICSI)が一般的です。

 

体外受精は、@排卵誘発→A採卵・採精→B受精・培養→C胚移植という流れで行われます。

 

それぞれの過程を順に見ていきましょう。

 

@ 排卵誘発

生理予定日のの1週間前になると、まず、女性は、鼻からスプレーするタイプの薬剤を使うよう、指導されることが多いでしょう。

 

その後、自己注射や、通院での注射で、卵胞を大きく育て、良い排卵が起きるよう調整します。

 

最近は、排卵障害がない場合は、自然周期での排卵を利用し、排卵誘発を行わない病院もあります。

 

A 採卵・採精

卵胞が成熟すると、排卵する前に卵子を卵胞液ごと取り出します。

 

採卵は、病院によっても異なりますが、医療技術の発展により、リスクの高い全身麻酔は使わず、局所麻酔や麻酔なしで行うところも増えてきました

 

採精は、人工授精の場合と同じように、自宅や病院で、精子を採取することになります。

 

可能であれば、病院で採精する方が、精子の質を良いままに保つことができるといわれることもあります。

 

B 受精・培養

採卵、採精された卵子と精子は、専用の培養液の中で、卵子1個に対して、10万個ほどの精子をふりかけられ、受精の瞬間を待ちます。

 

ここで、精子の数が少なかったり、受精する能力がない場合には、顕微授精の適応となります。

 

顕微授精では、精子を1個選び、それを針のようなもので、卵子の中に注入します。

 

この方法であれば、今まで不可能であった重度の男性不妊の人であっても、子供を持つことができるという画期的なものです。

 

無事に受精した受精卵は、胚と呼ばれ、培養液の中で分割を繰り返します。

 

2〜3日培養する場合と、5〜6日培養し胚盤胞にまで成長させる場合とがあります。

 

C 胚移植

成長した胚は、通常1個か2個を子宮に戻します。

 

これは、多胎妊娠のリスクを避けるためです。

 

他にもグレードの良い受精卵がある場合は、冷凍保存することもできます。

 

胚移植後は、着床率を上げるために、注射や飲み薬が投与されます。

 

また、できるだけ激しい運動はせずに過ごした方が、妊娠の確率が上がるとされています。

 

体外受精の費用はいくら?

体外受精は、保険が適用されません。

 

そのため、費用は非常に高くなり、トータルで50万円前後にもなります。

 

ただ、一定の条件を満たせば、各自治体から、助成金をもらうことができます。

 

また、最近では、成功報酬制をとる病院も出てきていますので、治療を受ける前に、しっかりと病院に、料金システム等を確認しておきましょう。

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