人工授精(AIH)の妊娠確率は?

人工授精(AIH)の妊娠確率は?

 

AIHは配偶者間で行われる人工授精、AIDは非配偶者間、すなわち、ドナーから精子の提供を受けて行われる人工授精を指します。

 

ここでは、人工授精とは、一般的によく行われるAIHに限って、説明していきたいと思います。

 

まず、人工授精というと、何だか非常に特殊な技術を使い、人工的に妊娠させているという印象を受けるかもしれませんが、最近では、それほど珍しい治療法ではなくなってきています。

 

実は、人工授精とタイミング法は、それほど大差はありません。

 

ごく簡単に説明すると、妊娠のための一番初めのステップである、性交による射精の部分だけを、医療技術によってショートカットするイメージです。

 

 

タイミング法と同じように、排卵日を超音波検査などによって特定し、その当日、男性が精子を自宅、もしくは、病院で採精します。

 

その精子を機械で処理し、精子の運動率などを高めた後、ドクターが細いチューブで、精子を直接、子宮の内部に入れることになります。

 

これにより、精子の移動距離も子宮頸管を省略できる分、少しでも短くなり、卵子のもとにたどりつける可能性が高くなるというわけです。

 

人工授精は、タイミング法と同様、全く薬物を使わずに、自然のまま行われる場合もありますが、多くは、薬物療法と併用する形になります。

 

副作用としては、排卵誘発剤による多胎妊娠のリスクが上がることや、OHSS(卵巣過剰刺激症候群)にかかりやすくなるということがいわれますが、専門の熟練したドクターであれば、ある程度、状況を判断しながら、注射の量や回数を調整することで、回避することができるとされています。

 

また、まれに、子宮等が感染症を起こすことが懸念されています。

 

昔は、採精した精液をそのまま子宮に注入していましたが、最近は、安全性向上のため、機械処理を施しますので、危険性は少なくなってきています。

 

病院によっては、念のため、抗生物質を処方される場合もあるようです。

 

このように、人工授精は、副作用も少ないため、不妊に苦しむ多くの人が、チャレンジする治療法となっています。

 

ただ、卵管因子による不妊症の場合などは、人工授精によって妊娠することは難しくなりますので、卵管造影検査や腹腔鏡検査などで様子を見つつ、体外受精へのステップアップも考えなければなりません。

 

人工授精による妊娠率は、病院によっても異なりますが、おおよそ、10〜20%程度といわれています。

 

5、6回挑戦しても妊娠に至らない場合は、体外受精を進められるケースが多くなるようです。

 

人工授精の費用は?

人工授精は、保険適用の範囲外とされているため、ある程度の出費を伴うことになります。

 

人工授精自体は、1回あたり1万5000円前後の場合が多いでしょう。

 

ただ、人工授精は、タイミング法が基礎となっていますので、別途その分の費用が必要となります。

 

さらに、排卵誘発剤も投与すると、それも上乗せして、計上しなければなりません。

 

だいたい、1周期で、3万円から5万円前後と考えておけばよさそうです。

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