不妊治療に使われる薬の種類、排卵誘発・排卵調整

不妊治療に使われる薬の種類 排卵誘発・排卵調整

 

不妊治療では、様々な薬が使われることになります。

 

飲み薬、注射、点鼻薬など、色々な投与方法がとられます。

 

通常の風邪薬などとは違い、不妊治療では、いくつかの薬を組み合わせて、長期的に、また、計画的に処方されることが多いでしょう。

 

ドクター任せではなく、自分自身も、どの薬にどんな効用と副作用があるのかをよく理解しておき、わからない点や不安に思うところは、病院でしっかりと説明を受けたいものですね。

 

不妊治療に使われる薬は

 

@排卵誘発に関する薬
A排卵時期を調整する薬
B黄体を補充する薬
Cその他

 

4つに大きく分類されます。

 

それぞれの薬について、薬剤名や特徴、副作用などを見ていきましょう。

 

排卵誘発に関する薬

排卵誘発には、飲み薬や注射が使用されます。

 

1.セキソビット

最も緩やかな排卵誘発剤です。

 

副作用も起こりにくいと考えられていますが、その分、効果も限られます。

 

2.クロミッド

排卵誘発の代表的な経口薬です。

 

月経5日目ごろから、続けて服用するよう指示されるのが、一般的です。

 

排卵誘発には一定の効果があるのですが、頸管粘液が少なくなったり、子宮内膜が薄くなるといった副作用が非常に起こりやすいのも特徴です。

 

また、OHSS(卵巣過剰刺激症候群)にも注意を払わなければなりません。

 

3.フェマーラ

元々は、閉経後の乳がん治療のための薬として作られていますが、最近は、不妊治療でも、排卵誘発のために用いられることが多くなってきました。

 

クロミッドの最大の難点である、頸管粘液の減少や子宮内膜の発育不全を引き起こさないため、クロミッドよりも相性が良い人も多いと考えられています。

 

ただ、現在、フェマーラは、乳がん治療の場合以外は、保険が適用されません。

 

そのため、治療費が高くなるという欠点があります。

 

4.hMG製剤(HMG、パーゴグリーン、ヒュメゴンなど)

筋肉注射で投与します。

 

強力な排卵誘発効果があるといわれています。

 

副作用としては、OHSSになるリスクが飲み薬よりも高まるということが挙げられます。

 

また、多胎妊娠の可能性も上がります。

 

排卵時期を調節する薬

排卵のタイミングを調節するために注射や点鼻薬が使われます。

 

1.hCG製剤(hCG、プレグニールなど)

 

卵胞がある程度成長すると、エストロゲン(卵胞ホルモン)がたくさん分泌され、それに応じて、LH(黄体化ホルモン)も一気に放出されます。

 

これをLHサージと呼んでいます。

 

hCG製剤を注射することで、このLHサージを起こさせることができます。

 

これも、副作用として、OHSSを引き起こす可能性があります。

 

2.スプレキュア

本来、子宮内膜症や子宮筋腫の患者に用い、閉経状態に近づける薬です。

 

体外受精などのため、LHサージを抑え、採卵前に排卵を起こさないようにします。

 

点鼻薬ですので、鼻の穴からスプレーして使います。

 

自宅で行うことができますが、長期間使用すると、吐き気や頭痛を訴える人もいます。

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